『海を感じる時』から恋愛を考える

映画『海を感じる時』から恋愛とは何かを考察しました。男女間での恋愛観の違いや作品のシーンから学ぶ恋愛学などを紹介します。

作品から学ぶ恋愛観・恋愛心理

『海を感じる時』から学ぶ恋愛学(2)承認欲求

2016/10/29

承認欲求

人は誰しも自分を他人から認めてもらいたいという欲求を持っています。この欲求は「承認欲求」と呼ばれています。恋愛でも承認欲求を理解することは重要です。恋愛の相手に対して、自分が特別な存在であると認めてもらうことで、承認欲求を満たすことが出来ます。

承認欲求は誰にでもあることは周知の事実ですが、男女間で承認欲求に違いがあることはあまり知られていません。今回は海を感じるときの恵美子の描写を参考に恋愛に置ける承認欲求について考察します。

恋愛における男女間での承認欲求の違い

恋愛における男性の承認欲求

男性の承認欲求は一言で表すなら「能動的」なものです。男性の場合は相手の女性に自分を知ってもらうためにアプローチを行ない、相手に自分を理解してもらうことで承認欲求が満たされます。

わかりやすい例としては、好意を抱いている女性に対してデートに誘うなどアプローチを行ない、その結果としてその女性と交際に結びついたとします。すると男性は自分がその女性に特別な人と認められたということで、承認欲求は満たされます。

恋愛における女性の承認欲求

一方、女性の承認欲求を一言で表すなら「受動的」なものです。女性の場合は男性に自分が必要とされていると感じた時に、承認欲求が満たされます。

わかりやすい例としては、好みの男性からアプローチを受け、真に相手から自分が必要とされていると感じた時、相手のことを受け入れ、承認欲求が満たされます。

「海を感じる時」から承認欲求を考える

恵美子は承認欲求が強い

作中の描写によれば、恵美子は父親を幼い頃に亡くして以降、母子家庭で育ちました。現代でこそ母子家庭は珍しいものではなくなり、理解も進んでいます。しかし作品が描かれた1970年〜1980年代というのは、まだまだ母子家庭に対して、世間からは冷ややかな眼が強くある時代でした。そのため恵美子の母親は、世間の眼への反抗心から恵美子を厳格に育て上げたとされています。

承認欲求が強い人の特徴の一つに幼少期の環境が影響しているといわれています。幼少期は自分で物事を判別がつかないため、身近にいる親に褒められたり叱られたりという愛情を受けることで、物事の良し悪しを判別することを学びます。
しかし、

  • 褒められることが少なかった
  • 否定されることが多かった

上記のような環境で育つと、自身では何が正しいかを判断する力を身につけることが出来ないまま、大人になってしまいます。そのような環境で育った人は、物事の判断が出来ない自分に自信が無いため、他人から承認されることを望む傾向が強くなります。

恵美子は父親を早くに亡くし、母子家庭で母親が働きながら育ったため「愛」を知らずに育ちました。そのため、恵美子は相手に認められたい、相手に必要とされたいという承認欲求が強いと考察することが出来ます。

恵美子は洋に必要とされたかった

幼少期に愛を知らずに育った恵美子は承認欲求が強かったため、洋に対して必要とされたいという承認欲求を強くありました。恵美子が身体を差し出すと、洋は性的欲求から恵美子を受け入れます。すると洋に必要とされたことで恵美子も一時的であるにせよ承認欲求が満たされました。そのため洋に身体を差し出すことで、一時的な承認欲求を満たしていました。
しかし、恵美子が真に望んでいたのは、洋から身体的目的でなく、精神的に必要とされることでした。洋に精神的に必要とされるという承認欲求を満たすために上京し洋を置い続けました。

承認欲求が無くなっていた

映画の後半で洋は次第に恵美子に特別な感情を抱いていることに気づき、恵美子にその思いを伝えます。しかし、恵美子は洋以外の男と一晩を共にするなどをしたことをキッカケに、既に洋に対して精神的に必要とされたいという承認欲求がありませんでした。

承認欲求の男女差を理解し、恋愛に活かしましょう

今回は海を感じる時に描写を参考に、恋愛における承認欲求を考察しました。
男性の場合は、相手に理解をしてもらうことで承認欲求を満たすことが出来るのに対して、女性の場合は相手に必要とされた時に承認欲求を満たすことが出来るという違いがありました。

この承認欲求の男女間での違いを理解している人は実は多くはありません。
男性は女性に対して「自分にとって必要である」ことをアピールすること、女性であるならば「男性が求める」ことを与えるよう意識することで、恋愛の成功率を高めることができるので、おすすめです。恋愛テクニックで紹介した仮眠効果に合わせて覚えておくと、きっと役に立つことでしょう。

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